プレスリリース
2017年12月25日
【新製品】デュポン™カプトン®RRを用いた伝送路のV-by-One®US技術仕様準拠について
東レ・デュポン株式会社(本社所在地:東京都中央区日本橋本町1-1-1, 社長 中瀬道行、以下「東レ・デュポン」)が販売する高速信号伝送フレキシブルフラットケーブル用の絶縁フィルム カプトン®RRを用いたフレキシブルフラットケーブルが、V-by-One®US技術仕様に準拠することを確認できましたので、お知らせします。
高精細化が進展するテレビ機器においては、画像データ量の増大に伴い、機器内部の基板間の配線として、高速信号伝送性に優れる「高速信号伝送フレキシブルフラットケーブル」に対するニーズが高まっています。
特に2018年12月に本放送の開始が計画されている8Kテレビにおいては、例えば143Gbpsもの映像信号データレートの伝送が必要となり、従来のケーブルでは、伝送データ品質の低下や、テレビ機器内の回路基板設計や配線基板設計が複雑になり、また部品点数も増大することが懸念されています。
東レ・デュポンでは、来るべき8Kテレビの普及に向け、高速伝送フレキシブルフラットケーブル用基材「カプトン®RR」の販売を開始し、株式会社オフィスECW(*1、以下「オフィスECW」)とともに、ザインエレクトロニクス株式会社(*2)が策定した次世代高速インターフェース規格V-by-One®US(*3)技術仕様への適用を目指し検討を行ってきましたが、今回、オフィスECWの設計によるカプトン®RRを用いたフレキシブルフラットケーブル HSDT®-FFCが、V-by-One®US技術仕様に準拠することが確認されました。
今回のV-by-One®US技術仕様への適用評価にあたっては、複数のフレキシブルフラットケーブルメーカーの協力を得ることで、開発を進めることができました。
東レ・デュポンは、今後も、協力頂けるフレキシブルフラットケーブルメーカーへのカプトン®RRの提供を通じて、8Kテレビを始めとする高速伝送フレキシブルフラットケーブルの開発をサポートします。
また、カプトン®RRに関する詳細については、2018年1月25日(金) IHS Markit Webinarでの発表を予定しております。
(https://technology.ihs.com/events/597123/webinar-solving-higher-data-requirements-on-4k8k-tv-design)
なお、カプトン®RRの適用範囲は8Kテレビに止まらず、大画面4Kテレビにおけるフレキシブルフラットケーブルの部品点数の削減やHDMI2.0、USB3.1などの次世代高速インターフェース規格を使用する機器への展開も計画しています。
カプトン®RRタイプの詳細は下記の通りです。
記
1.商品名 | : | フレキシブルフラットケーブル用基材 カプトン®RR |
2.特長 | : | (1)高速信号伝送に優れたフレキシブルフラットケーブルが製造可能です。 (2)高寸法精度により、製品のピッチ精度向上に寄与します。 (3)耐熱性に優れます。 (4)ハロゲンフリーの基材です。 |
3.発売時期 | : | 2017年5月 |
(*1) | 株式会社オフィスECW 代表取締役 堆 信仁 電子機器用配線材の開発、設計技術コンサルタント |
(*2) | ザインエレクトロニクス株式会社 本社所在地:東京都千代田区神田美土代町9番地1, 代表取締役社長 高田 康裕 高速インターフェースや画像処理の分野で世界をリードするミックスドシグナルLSI企業 |
(*3) | V-by-One®US ザインエレクトロニクス株式会社が策定した4K, 8K映像向け次世代高速インターフェース規格であり、現在の4KテレビでデファクトスタンダードとなっているV-by-OneR HSに続くインターフェース規格です。 |
デュポン™ならびにカプトン®は、米国デュポン社の商標あるいは登録商標です。
V-by-Oneは、ザインエレクトロニクス株式会社の登録商標です。
HSDTは、株式会社オフィスECWの登録商標です。
【本件に関するお問い合わせ先】 | 東レ・デュポン株式会社 カプトン営業部 日高 TEL 03-3245-6426 FAX 03-3245-5050 |
---|